「あの日を奏でるピアノ ローラちゃん」というピアノをご存じでしょうか。
東日本大震災の津波で被災したものの、瓦礫の中から発見され、様々な方の手を借りて復活を遂げたピアノです。
発見された当時はピアノの修理は不可能ではないかと思われていたそうですが、なんと横浜のピアノ工房さんが修理を引き受けてくださり、現在では新聞やメディアでも話題となるほど有名な存在になりました。
持ち主である櫻井先生は、「年に一度のローラちゃんの大切な行事です」とお話されるくらい、復興空港ピアノは大切な時間になっているそうです。
実は事務担当のSは、毎年ローラちゃんに会うべく、この時期には仙台空港に遊びに行くのですが、今年も無事にローラちゃんとの再会を果たすことができました!
ブログの掲載許可をくださった櫻井先生、本当にありがとうございます^^

よーく見ると、鍵盤が1本だけ欠けているのですが、これはあえてそのままにすることで、あの日の記憶を忘れることなくローラちゃんの音色を感じてほしいという願いが込められているそうです。
ピアノの大屋根の傷跡やペダル付近の剥げ部分等も、あえて上から隠すことなく当時のままにしているところも、ローラちゃんの強さを感じるなぁと思うのです。
ピアノの管理は気を付けなければならないことが多く、定期的なメンテナンスも欠かさずしなければなりません。
ローラちゃんの場合は、瓦礫の中から発見された際の汚れを落とすだけでも大変な作業のはずなのですが、音が鳴るようになるまでには相当な困難を伴ったと思います。
今ではみんなに愛される存在のローラちゃん。皆さんの愛情を受けての復活は、本当に胸を打たれます。

弊社の仕事内容にも通ずるものを感じており、1台のピアノから学ぶことがたくさんあるな、と思うのです。
私たちの仕事も、決して一人でできる内容ではないと思います。
元請会社様からの依頼を受け、竣工に向けて担当箇所の作業に当たり、作業工程の中で他の業者様と協力し合うこともあります。
ひとつの建物に対して様々な業者様の手が加わることで、よりよい建物になっていくのだと思います。
竣工クリーニングという仕事にあまりなじみの無い方だと、黙々と作業をするイメージの方が多くいらっしゃるようですが、実際は人と人との繋がりの中で作業を進めていくことも多いのです。
震災命日を迎えるにあたり、改めて周りの皆様との繋がりの大切さと、困難に立ち向かう強さを考える1日になりました。
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建物竣工クリーニング
株式会社びけん
https://biken-sendai.com/
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